知らなきゃ損 学校説明会でチェックすべきポイント 

秋になると多くの学校が入試・学校説明会を行います。壇上での説明だけでなく、校内見学や授業見学も行う学校もあり受験校を考える良い機会になります。入試説明会では、どのような点に注目してそれぞれの学校を比較すればよいのか、既に中学受験を終えた生徒・保護者から聞いたポイントを紹介します。

<入試説明会 スケジュール>

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男子・共学校
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女子・共学校

1. 教育理念や校則

校風

中学高校6年間の間で、子供が何をしたいのか、どう過ごしたいのか、ということと照らし合わせて、その学校の考え方が子供の希望にあっているのかどうか考える必要があります。
豊島岡女子では、心を落ち着けるために運針といって朝の時間に縫い物をします。これは前身が裁縫学校であるからこその独特な取り組みです。また巣鴨中学では堅実に努力することの大切さを学ぶために武道を必修授業としています。
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校則

特に私立の中高の校則は、非常に厳しいところからほとんど無いところまで、様々です。麻布中学には明文化された校則がなく、必要であれば生徒間において適宜規則を作ります。近年では携帯電話・スマートフォンの使用や持ち込みに対する校則もさまざまです。通学に時間がかかり帰宅が遅くなるといった場合、持ち込み禁止となると連絡が取れず少し不安であるという保護者もいるのではないでしょうか。

 

独特な教育/授業方針

私立の場合、通常の授業に加えて、さまざまな独特のカリキュラムや活動に取り組んでいて、公立の学校では得られないような学びのチャンスがあるというメリットがあります。一方で、個々の学校の独自の方針であるために、子供にどんな力をつけさせたいのか、子供の興味関心に合っているのかといったことと合わせて考える必要もあります。

 

後述の国際交流や宗教教育などもそのひとつですが、たとえば麻布中学では、中学1年生から通常歴史や地理にあたる分野で現在起こっている政治的な問題などに踏み込んで考える授業を行い、また総合の授業で生徒の関心に合わせて第二外国語やロボットを作るといった講座を開くなど、受験に必要な知識ではない分野での学習に非常に積極的です。

 

国際交流

最近は、英語学習や異文化交流に対するとりくみに力を入れている学校も多いです。留学やホームステイの提携などがあり、海外留学含めて6年間で卒業できる学校もあります。

渋谷学園幕張からは、2012〜14年度において現役で72名の海外大学への合格を出しているなど、外国の大学進学も活発です。雙葉学園の中学3年生で必修のフランス語の授業など、英語以外の言語授業を行っている学校もあります。

 

スポーツや文化活動

クラブ活動や行事などに積極的な学校なのかどうかもその後の子供の生活に大きく関わります。
文化祭などは公開している学校も多いので、そこに足を運ぶのも手です。筑波大附属駒場などでは、11月の文化祭では受験を控えた高校3年生も積極的に参加するそうです。

 

部活動も、学校によって土日ができたりできなかったり、力の入れ方はばらばらです。全員何かしらの部活に入らなくてはいけない、という学校もあります。音楽や個人スポーツなど学校外で続けている活動に力を入れたいといった場合は部活動参加が自由な方が融通が効いてよいかもしれません。

 

宗教教育

キリスト教系の学校であっても、ミサの有無など生徒に対する教育の姿勢はさまざまです。
女子学院では、毎朝礼拝が行われていたり、雙葉学園では6年間を通じて聖書の内容を学び、そこから社会問題について考えたり、ボランティア活動を行ったりしています。一方、鴎友学園では毎日の礼拝などはなく、クリスマスや中1、高1の研修会でキリスト教や聖書の講話を聞く機会がある程度です。

 

学費

私立の場合、学費は様々ですので確認しておいた方がよいでしょう。

 

2. 施設や環境

校内見学も可能であれば、校内の清潔さや、設備の状態も確認しましょう。
可能であれば一度子供と一緒に実際に学校に足を運んでみるとよいかもしれません。実際にその学校に通うのは子供自身です。些細なことのように見えても、子供がどうしても気になって「なんとなく嫌だ」(←実はこの感覚がとても大切。子供の「なんとなく嫌だ」は受験のモチベーションに大きく影響します)、といった印象を持つ場合もあります。

 

設備

校舎の雰囲気や清潔さはどうか。パソコンやAV機器などが古すぎないか、図書室の蔵書は充実しているか、といった学習環境に関わる点は要注意です。

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周囲の環境や通学経路

周りの環境に不安はないかどうか(クラブ活動などで遅くなったとして…)や通学のしやすさは?6年間通うことを考えると重要です。

 

3. 進学実績

 

大学進学実績

HPに載せている学校も多いですが、人数だけでなく、現役なのか浪人なのかなども大切です。また合格者数だけでなく、進学実績も確認できると良いです。

 

高校に進学するための条件

中学から高校に進学するための条件を設けている学校もあります。高校に進めない生徒がどれくらいいるのかどうか。

 

大学受験指導

授業進度や文理コース分け、補習プログラムなど、どの程度大学が指導してくれるのか。よく面倒を見てくれる学校や生徒に任せている学校などさまざまです。
開成中学校は高校からの東大への進学率が非常に高いのですが、学力別のクラス分けや文理コース分けなどを行っておらず、意外と受験の面倒をがっつり見てくれる、というタイプではありません。一方巣鴨中学では、つまずいた生徒のために朝一限前に補習を行うなどのきめ細かい指導を行っているようです。

 

4. 人の雰囲気

 

先生の印象

先生の服装や話し方、年齢は?スーツなのかカジュアルな格好なのかといったことからも先生達の雰囲気は伝わってきます。子供と違って大人である保護者の「(あの先生)なんか嫌」は正しい判断を生まないことが多いです。先生から伝わる印象が先生の資質や性格から生まれるものなのか、服装など形式から生まれるものなのか、切り分けて考えたいところです。

 

生徒の印象

文化祭や授業見学を行っている学校もあります。生徒の雰囲気や、みだしなみなど、子供自身が溶け込めるのかどうか、本人が実際に見た方がよいでしょう。

 

制服

制服があっても自由に組み合わせられたり、普段は着なくてもいい、という学校もあります。

保護者からすると些細なことのようですが、学校の校舎や環境と同じで、子供自身が6年間着るものなので、実際に子供が見てみるといいかもしれません。

 

5. 入試関連

 

 出題傾向

どのような問題が出るのかということを詳しく説明してくれる学校もあります。学校によっては秋から冬にかけて、子供向けに前年度の解説や仮想問題などを用いた受験対策会を行っている学校もあります。

 

変更点

前年度と大きく変更がある場合は説明されるので要確認です。

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