「常識的におかしい」からの脱却

ある授業で「速さ」についての問題をおこないました。
授業冒頭では、よくある間違った解き方の紹介からです。

間違った解き方により、おかしな答えがでており、この答えにいろいろなツッコミを入れていきます。

生徒たちは、笑いながら答えにツッコミを入れていきます。

なんかおかしい?!

それぞれ「常識としておかしい」という指摘ですが、数学において「常識的」という判断基準は危険です。

思い込みや直感と数学的な正しさの違いについて確認することが大切です。ロジムでは誤答例に対して、解説をするという問題が出題されます。

「常識でなんかおかしいよね」とか「正しい答えはこうだから」とかでは、誤答をした相手が理解することにはつながりません。

相手がなぜ間違えているか?という過程を分析することが必要です。

・問題文に出てくる単位を全て確認していないから間違えているよ
・速さの問題では式に単位をつけていないとミスが増えるよ

といったツッコミ(アドバイス)が出来るようになると、次につながる応用力になります。