事実と意見を分ける力が求められる時代
私たちは毎日、テレビやインターネット、SNSなどから膨大な情報を受け取っています。その中には「事実」と「意見」が混在しており、それを正しく区別する力が求められます。このスキルは中学受験の問題にも役立つだけでなく、将来的には仕事や社会生活においても必要不可欠です。
たとえば、次の2つの文章を見てください。
事実東京スカイツリーの高さは634mである。
意見東京スカイツリーは世界で最も美しい建物だ。
このように、「事実」は客観的で誰が見ても変わらないもの、「意見」は主観的で人によって異なる見方が生まれるものです。では、なぜこの区別が重要なのでしょうか?
なぜ事実と意見を分ける必要があるのか?
事実と意見を分ける力が必要な理由は主に次の3つです
- 情報を正確に理解するため
情報が混在していると、事実を見誤り、誤解を生むことがあります。たとえば、「ある学校の偏差値が上がった(事実)」という情報と「その学校が一番良い学校だ(意見)」が混在していると、正確な判断ができません。 - 論理的に考えるため
意見を述べる際に事実を根拠として示すことが大切です。「この教科書は難しい」と感じたなら、「過去に比べて専門用語が多く、例題が少ない」といった具体的な事実を挙げると説得力が増します。 - 他者との対話をスムーズにするため
意見を言い合う際に「それは事実なのか、あなたの意見なのか」をはっきりさせることで、議論が噛み合わないという問題を防げます。
中学受験で活きる「事実と意見を分ける力」
中学受験では、特に国語の読解問題や社会の記述問題で「事実」と「意見」を区別する力が問われます。文章中の事実を根拠に、筆者の主張や意見を読み取る問題が出題されることが多いのです。
たとえば、「この政策は良い」という意見が書かれている文章では、なぜその意見が出されたのか、その根拠となる事実を見つける必要があります。受験勉強の中でこの力を養うことで、他教科や実生活でも応用できる論理的思考力が育まれます。
事実と意見を見極める練習方法
「事実」と「意見」を区別する力を伸ばすために、次の練習を取り入れてみましょう。
- 新聞記事を読む練習
新聞やニュース記事を読み、「どの部分が事実か」「どの部分が記者の意見か」を線引きしてみましょう。 - 日常生活の出来事を振り返る
家族や友達との会話の中で、事実と意見を整理する練習をしてみましょう。「今日は雨が降った(事実)」と「雨の日は嫌だ(意見)」を区別することから始めるのがおすすめです。 - 受験問題で実践する
過去問の読解問題を解く際に、事実と意見を色分けして考えることで、自然とこの力が身についていきます。
まとめ:事実と意見を分ける力を育てよう
事実と意見を区別する力は、中学受験だけでなく、これからの情報社会を生き抜く上でも必要不可欠なスキルです。日々の生活や学習の中で、この力を意識して伸ばしていきましょう。
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