「よく読みなさい!」ではない声かけの必要性

ご自宅で保護者の方がお子様の勉強をみていて、一番語気が強くなるのが「よく読みなさい!」ではないでしょうか。

保護者の方からすると、「問題文に答えが書いてあるのに解けないなんて、やる気あるのか!?」みたいな気持ちになるのでしょう。「日本語の誤り」はなぜか我々をイラつかせやすいものです。

指摘する側も「よく読みなさいよ!」と腹が立ちますし、言われた方も「読んでるわ!」と反発したくなります。

ロジムの講師にとって、「よく読もう!」は禁句です。

実はこれは、あまりに雑な指示なのです。低学年のこども達にこのセリフを言ったところで、しかめ面になるだけですね。

ロジムが手掛けるロジカルキッズワークのテキストには、

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りんごが3こあります。そこにりんごを4こかってきました。
たかしくんがそこからりんごを2こたべて、そのりんごのゴミを1つだけいぬ
にあげました。
さらにたかしくんはりんごを2こたべました。その日におかあさんはみかんを
2こかってきました。
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という問題が掲載されています。

この問題の「よく読む」

登場する数の属性(りんごなのかみかんなのか) と
数と動詞(2つ「ある」のか「たべた」のか)

を正確に区別するということです。

「よく読みなさい!」ではなく、「それは何の数?」「なぜ足す?引く?」という声掛けや確認の促しをすることが作業の理解と定着、再現性が高まります。

「論理的な読解力」とは、再現性のある(真似しやすい)読み方のポイントのことです。

ロジカルキッズワークのカリキュラムの中では

  • 数字の属性を整理する
  • 数字と動詞をセットで考える
  • 条件分岐を整理する
  • allなのかsomeなのか?
  • 一般常識を読み取る

というように「よく読む」を理解しやすいように分解しています。

保護者の方も、普段の声掛けが子どもたちにとって「あまりに抽象的で行動に繋げられない」ことになっていないかを気をつけてみると良いかもしれません。

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