中学受験の算数では、日本語力が問われている

「読解」は国語だけの話ではありません。

算数では、「通常の日本語力を持ってすれば、意味が1つに絞られるであろう」という文章を正確に読解する力が問われることがあります。

こういった問題は、算数の範疇に入らないと考えたり、「ちゃんと読めば出来るよね」ということで解説が省かれたりしてしまいます。

こちらは今年の市川中の問題です。

しかし、この「日本語しか問われていない」タイプの出題は明らかに増えています。
つまり、間違える受験生はいるし、出題側としては「このような力を身につけてきてほしい」というメッセージでもあります。 

「よく読んで!」 
という指導では、身に付くものではありません。本人はよく読んでいるつもりなのです。 

「しっかり見直して!」 など、これまで明らかに「雑」になっていた部分を、分解して練習し、伸ばす機会を創っていく必要があります。 

なぜ間違えるのか?を分析して、言語化して、
間違えにくくなる手順を身につける 

これは問題解決の基本です。

ここをあまり考えずに、「似た問題をひたすら繰り返す」というトレーニングでは非常に効率が悪いのと、多くの場合できないままです。 

たとえば、学習塾ロジムの1年生向けの「読解算数」のプリントです。 

【学習塾ロジムの教材より抜粋】1年生読解算数問題サンプル

体験授業では間違える子が続出します。

解説されれば、「しっかり読めばわかった」と簡単にやり過ごしてしまいがちなのですが、
様々な角度から「正しく読むとは?」を意識して育てていかないと、身につかないままのお子様は少なくありません。 

そういう視点では、このタイプの出題を「読解力へ意識づけをもらった」と前向きに受け止めていきたいですね。
シンプルに「説明書」や「指示」を正確に読めるか?という力だともいえます。

これは中高生になって、自分で本を読んで学べるかにも直結します。 

【学習塾ロジムの教材より抜粋】「ちゃんと読めば書いてあるよね!」を分解して育てる

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