小学1年生の学びは「過程」が10割

多くの学習塾は、2月から新学年としての授業がスタートします。 

そしてこの時期は毎年、新1年生の保護者の皆さまから多くのお問い合わせや体験授業のお申し込みを頂いています。
その際に「どれくらいの知識があれば大丈夫ですか?」というご質問を頂くのですが、基本的に1年生ではひらがなと数字の読み書き程度で大丈夫です。

教育熱心なご家庭も多く、驚くほどの知識を持って参加されるお子様も多いのですが、低学年で最も重要な学力は「わからないことを考え、聴く力」です。

どんなに優秀な子も、教室では間違えたり理解できないことにぶつかる

「すごいね!」「よく出来たね!」が続いてきた子ほど、その状況に戸惑って、パニックになり、逃げようとするものです。長年の経験から、これは子供達の防衛本能だと思っています。

そうすると学びのペース一気に鈍化します。
間違えた瞬間から「どうしよう」「周りに気づかれたくない」「親に知られたらどうしよう」ということで頭がいっぱいになり、考えることも説明を聴くこともできなくなるのです。この傾向が強く出てしまっている子に突然「間違えたって大丈夫だよ!」と保護者の方が言い出してもなかなか理解できないものです。

1年生は、ぐんぐん吸収している時期だからこそ、吸収したという結果ではなく、「どうやったから吸収できたのか?」ということを考えて、その過程・行動が評価されるんだと刷り込むことが大事です。

1年生にとって「成功体験」とは丸がつくだけでなく、大人から褒められることも含まれます。むしろこちらの方が大きいでしょう。

学習塾ロジムの教室では、わざとらしく
「間違えちゃったけど復習すればいいや!」
とか
「先生わからないからもう一度言ってください!」
とアピールする子が大勢います。

「間違いを隠さない子って凄いよ!」
「質問できる子は伸びるよ!」
「過程」が大袈裟なほどに評価される環境だからこその行動でしょう。

保護者の方も、結果を得るためにこそ、徹底的に過程にこだわる姿勢(最初は演技から)を大事にしていただきたいと思います。