受験しないからこそ出来る勉強プランもある

「中学受験はしない」という選択をすることと、「勉強をしない」という選択はイコールではありません。

勉強とは受験のためだけにするものではありません。
とは言え、多くの方は「試験を目指して、試験に要求されるものを勉強する」という経験しかないかもしれませんね。

しかし、学び直し、リスキリングなど「社会で役立つ力を学び、身につける」ことはとても大切なものです。

「中学受験はしないけれど、学びたい」という生徒が数多く通っている学習塾ロジムを参考に、中学受験をする生徒達と全く同じカリキュラムをこなすというのではなく、上手に取捨選択していますので、気になるポイントをご紹介したいと思います。

良いポイント1:「どうせ忘れる暗記」に時間を取られない

受験期になると、膨大な時間を「試験で問われるから」というだけの知識暗記に時間を取られます。
そういった知識は、試験が終わってしまえば「ほどほどに覚えている」程度で十分だったりするものです。
受験期にそういった暗記に費やしている時間は、英単語で言えば中学3年分くらいこなせる量なのです。

良いポイント2:メンタル弱めの子がしっかり勉強できる

多くの小学生は、中学受験のような「順位付け」や「合否」を前向きなモチベーションにはできません。
ほとんどは「恐怖」の対象となって、「やらないと怖いことになる」という状況になってしまいます。
そのような「恐怖」は学びに大敵です。授業中に話を聞いたり、質問したりすることよりも、周りの出来が気になって集中できず、授業は参加するだけで、分からないところや質問は家庭の仕事となり、「塾に教材を受け取りに行ってるだけ」となりがちです。
模試を受けたり、偏差値を毎週チェックしないことで、変に萎縮せず自分のやるべきこと・やりたいことに集中でき、結果としてぐんぐん伸びるという子は少なくありません。

活用例1:算数に思い切り力を入れる

「好きな科目」に置き換えても良いのですが、「算数・数学」にじっくり取り組むという選択をする方は多くいます。
毎週のカリキュラムに追われ過ぎず、

  • つまづいたらしっかり戻る
  • イメージし辛い範囲では時間を掛けて具体的な事例を用意する

というとても貴重な作業に時間を割くことができるのです。

学習塾ロジムでは、6年生で中学の数学に入っていくグループがあります。高校受験組の中学生も、高校数学の途中まで学んでから受験モードに戻っていくとかなり余裕を持つことができ、高校受験組の課題と言われる大学受験への対応力も十分身に付きます。

活用例2:英語をしっかりやる

英語よりも日本語力が大事という説は昔からありますが、英語を学んで初めて判明する「日本語力の弱点」というものがあります。
英語を学び始めると、「主語述語」や「複文の理解度」などを日本語でしっかり学び直す必要性を把握することができるのです。

英語のカリキュラムが本格的に始まってしまうと、つまづいた時に「一旦日本語のトレーニングをする」という時間を取るのは難しくなってしまいます。算数と同様に「つまづいた原因に根本的な対応をする」ことができるのです。

「得意・好きを伸ばす」はもちろんですが、「得意・好きになるように焦らず、じっくり学ぶ」という選択肢だと言えるでしょう。

受験となるとどうしても「点を取りやすい部分を取る」という平均主義になってしまいます。勉強量さえ確保すれば点を取れる部分があるのであれば、そこを学ぼうという考えです。
戦略的ではありますが、様々な選択肢があることをご理解いただくと、お子様に合った学びのプランの一助になるのではないでしょうか。