「読解」は国語だけの話ではありません。
算数では、「通常の日本語力を持ってすれば、意味が1つに絞られるであろう」という文章を正確に読解する力が問われることがあります。
こういった問題は、算数の範疇に入らないと考えたり、「ちゃんと読めば出来るよね」ということで解説が省かれたりしてしまいます。
こちらは今年の市川中の問題です。
しかし、この「日本語しか問われていない」タイプの出題は明らかに増えています。
つまり、間違える受験生はいるし、出題側としては「このような力を身につけてきてほしい」というメッセージでもあります。
「よく読んで!」
という指導では、身に付くものではありません。本人はよく読んでいるつもりなのです。
「しっかり見直して!」 など、これまで明らかに「雑」になっていた部分を、分解して練習し、伸ばす機会を創っていく必要があります。
なぜ間違えるのか?を分析して、言語化して、
間違えにくくなる手順を身につける
これは問題解決の基本です。
ここをあまり考えずに、「似た問題をひたすら繰り返す」というトレーニングでは非常に効率が悪いのと、多くの場合できないままです。
たとえば、学習塾ロジムの1年生向けの「読解算数」のプリントです。
体験授業では間違える子が続出します。
解説されれば、「しっかり読めばわかった」と簡単にやり過ごしてしまいがちなのですが、
様々な角度から「正しく読むとは?」を意識して育てていかないと、身につかないままのお子様は少なくありません。
そういう視点では、このタイプの出題を「読解力へ意識づけをもらった」と前向きに受け止めていきたいですね。
シンプルに「説明書」や「指示」を正確に読めるか?という力だともいえます。
これは中高生になって、自分で本を読んで学べるかにも直結します。
学習塾ロジムでは、2023年の入試問題の中から重要な思考法が求められる問題をピックアップして分析、説明する
「中学入試分析会」を3月4日(土)に開催します。
単なる解説ではなく、「このような問題が解けるにはどんな思考技術が必要なのか?」を紹介いたします。