解き直しだけじゃない!2つの作業で本当に力がつく復習になる!

先日、学習塾ロジムの3年生向けの体験授業「4年生になる前にやっておきたい算数」が開催されました。

4年生になると毎週のように新しい内容を学ぶことになります。
例題から、応用問題までずらりと並んだ問題に苦戦していくことになります。

この体験授業では、後半半分は「家庭での復習」を教室内でやってもらい、そのコツを紹介していくことで、どこで学んでいくのにも役立つスキルを紹介することがテーマでした。

復習というと、問題を解く、解説を読む、保護者が必死に解説を読み上げる、もう一度解く…
という繰り返し作業に陥ってしまいがちです。
何度も繰り返すので、いずれは解けるようになるでしょう。

しかし、それはその範囲の解法を覚え込んだだけなので、他の範囲の学びが重なってくると結局使いこなせなくなってきます。

例えば鶴亀算をやっているときは、何度も繰り返せば、

X+Y=10
50X+80Y=650

(50円切手と80円切手が合わせて10枚で650円という問題です)

という形に落とし込み、表にしたり、機械的な計算の流れに入れ込むことで解くことができるでしょう。

しかし、実際の問題には「今日の範囲は鶴亀算です」とは書いていないわけです。

「鶴亀算ができること」とは「この問題は鶴亀算だ」と見抜く力を身につけることなのですが、そこを疎かにした繰り返しの演習だけでは実際の対応力は養えないのです。

上の式で明らかな通り、鶴亀算とは中学生でいう2元の連立方程式です。これを見抜くには鶴亀算とは

━ わからないものが2つあって、ヒントが2つある
とか
━ 2つの合計がわかっていて、それをヒントをもとに振り分ける問題

というように抽象化しておくことが大切です。

この観点から効率的な復習として役立つのが

━ 問題を作る
━ 1行で抽象化して説明できるようにする

の2つです。

学習塾ロジムでは、ご家庭で宿題や復習に取り組む際に、まずこの2点を確認するところからスタートすることを指導しています。この2点をスパッと説明できれば、その単元はほぼ理解していると言えます。

そしてこれくらいシンプルにしておくと、凄まじい分量だと言われるカリキュラムもしっかりと使える形で頭の中に整理していくことが可能になります。

ロジムの教室でも
「今日の問題を私にも出して!」「どういう問題で、どこが大事か?」
を説明できるようにして家に帰ろうということを意識させています。

この考え方が習慣化すると、授業中もただ解説を聞いて板書を写すという姿勢から大きく変化していきます。
是非、お試しください!