ご家庭でも楽しめる、遊びながら子供の頭の運動になるようなゲームを紹介します。
今回は思考力・計算力・集中力・記憶力と、どんな力がつくかに分けて紹介します。
*じっくり思考力*
マンカラ
最近子供たちの間でじわじわ流行っているマンカラ。アフリカをはじめ、中近東や東南アジアなど多くの国で遊ばれているゲームです。マンカラは写真のような市販のものも売られていますが、紙に円などを書いて、おはじきなどで代用することも可能です。
このゲームは運の要素がないので、勝つためにはよく考える必要があります。
【適正人数】
基本2人(2人以上でも可能)
【ルール】
マンカラの種類は300以上あると言われていますが、基本的には次のようなルールです。
・2列×6の12個ある丸いポケットにそれぞれ4つ石を入れる
・まず自分の陣地6つから1つの穴を選ぶ。そこにある石を全て取り、両端の大きなゴールや相手の陣地も含めた隣の穴へ、1つずつ、取った全ての石を入れていく。
・分配する最後の石がゴールに入った場合には再び自分の番となり、何度でも繰り返すことが出来る。そうでなければ、相手の番になる。
http://shop.recreation.jp/item_list.php?subcategori=187
(ルール説明動画 引用元 http://matome.naver.jp/odai/2137844576713130701)
アルゴ
算数オリンピック委員会や数学者たちによって作られたゲームです。算数基本のルールを覚えれば遊び方は様々です。
分かっている情報を上手く整理していくことで相手のカードの数字を論理的に推理します。
【適正人数】
1〜4人
【ルール】
アルゴは黒と白の0〜11までの数字のカードを使います。
白と黒で同じ数字のカードがあるときは黒の方が小さいとします。
◯2人で行う場合のルール
(2人以上のときも基本的には変わりませんが手札の枚数などが変わります。)
・シャッフルしたカードを4枚ずつ配り、手札を左から右に数字が大きくなるように伏せて並べます。
・自分の番になったらまず山札から1枚カードを引きます。
・対戦相手の伏せている手札のカードから1枚選んで、その数字を推理して当てます。
自分のカードの数字と、ゲームを進めていくうちにわかってくる条件をヒントに推理します。
【合っていた場合】
相手はそのカードを表にしておき、自分の引いたカードは伏せたまま手札に入れるか、続けてもう一枚当てることができます。
【外れた場合】
山札からひいたカードを自分の手札のなかに表にして置きます。
・これを繰り返して相手のカードを先に全部当てた方が勝ちです。
HP http://www.sansu-olympic.gr.jp/algo/
ブロックス
ブロックスはフランスで発売されたボードゲームです。
4人プレイなため、なかなか進み方の予測が難しく、その場で臨機応変に考える能力が求められます。
【適正人数】
4人
【ルール】
プレイヤーは、それぞれの色の正方形が1~5個つながった形の21個のピースを持つ。
20×20のマスに区切られたボードを使って行う。プレイヤーはそれぞれ四隅からスタートして順に自分の手持ちのピースをボードに置いていく。
自分のピース同士は頂点同士で接するように置き、辺で接してはいけない。ただし他者のピースとは辺で接しても良い。誰も置けなくなるまで続け、どれだけ置けなかったピースが少ないかを競う。
クアトロ!
これもフランスのボードゲームです。
相手が選んだ駒を使わなくてはいけないので、相手の戦略を読みながら状況に応じて判断することが重要になります。
【適正人数】
4人
【ルール】
4つのピースを色・形・高さ・穴の有無の4つの特徴のいずれかで揃えて、縦・横・ななめのどれかで並べたら勝ち、というゲームです。
このゲームでは、ボードに並べる駒は自分では選べず、相手が選んだ駒を使う、というのが特徴です。
http://www.cast-japan.com/gigamic-quarto/
(紹介動画 引用元 http://www.cast-japan.com/gigamic-quarto/)
Wizard card game
カナダで考案されたカードゲーム
【適正人数】
3〜6人
【ルール】
・通常のトランプの52枚数字+ウィザード(一番強い)とジェスター(一番弱い)が4枚ずつの、合計60枚の専用カードを使う。
・1番強い数字は1で、1番弱いのは2。
・1ラウンド目は1トリック、2ラウンド目は2トリック…というように勝負の回数が増えて行く。
・トランプスーツ(マーク)を決める。ここで決まったマークは、親の選んだリード・スーツより強い。
1ラウンドの流れ
①賭ける
・親を決め、親はカードを配る。(配る枚数は、ラウンド数に比例します)
・配られた手札をみて、おのおのそのラウンドで何回勝てるか(何トリック取れるか)予測する。
②トリック
・親がまずカードを出す。親の出したカードのマークがリード・スーツとなる。
・一人ずつカードを出して行く。この時、リード・スーツのマークのカードを持っていたら、必ず出さなくてはいけない。
・リード・スーツのマークのカードが無ければ、別のマークで好きなカードを出してよい。
・1番強い数字を出した人が勝ち。
※同じ数字ならリード・スーツが強い。
※ただし、リード・スーツよりもトランプスーツの方が強い。
③全トリックを終了したら
・予想した勝利数と実際の回数が合っていればポイントを獲得し、間違えばその分ポイントを失う。
・全てのラウンドが終了した時点で最も多くのポイントを獲得したプレイヤーが勝者となる。
http://www.gp-inc.jp/wizard/index.html
(ルール説明動画 引用元 http://www.gp-inc.jp/wizard/index.html)
*計算力*
Numero (ヌメロ)
オーストラリアで開発された計算ゲームです。もともとアルツハイマーを宣告された方が脳の活性化のために考えたゲームだそう。日本では塾などでも少し使われたりしている様子。
ルールが追加でき、レベルに合わせて小学生低学年から中学生まで計算練習になります。
【適正人数】
基本2人(2人以上でも可能)
【ルール】
1~15までの数字の4色のカードを使います。
※小学生低学年であれば、数字カードだけで十分ですが、Numeroにはワイルドカードという計算カードもついていて、高学年であれば+、−、×、÷のカード、さらに中学生になれば分数や小数のカードも使って複雑な計算を使ったゲームが出来ます。
手札のカードを使って中央にあるカードをよりたくさん取るゲームです。
プレーヤーは手札が5枚配られ、中央にはカードが2枚おかれます。
中央のカードの数はプレイ中に増えたり減ったりします。しかし手札は必ず5枚を保つようにします。
自分のターンがきたら、テイク(take)かビルド(build)、もしくはディスカード(discard)を行います。
◯テイク
手札にあるカードが、中央にあるカードと同じ、もしくは中央のカードの数2枚以上の和と同じであれば、そのカードで中央のカードを取ることが出来ます。
とったカードは自分の手札の近くにとっておきます。(このとったカードの枚数が得点となります)
1枚手札が減ったので、中央の山から1枚ひきます。
◯ビルド
手元にあるカードでテイクできないときはビルドを探します。
中央にあるカードと、手札のうちの1枚のカードの和で、手札の別のカードの数字になるとき、ビルドができます。この時は、ビルドするカードを中央のカードに重ねておいて、手札に1枚補充してターンは終了です。
なので、相手がもしそのビルドされた数字を持っていれば、相手に取られてしまいます。
◯ディスカード
テイクもビルドもできないときは、手札のカードを一枚中央に出して、山から新たに1枚引きます。
(サイトに紹介動画があります)
*集中力*
四目並べ(コネクト・フォー)
四目並べで有名なのがアメリカのコネクト・フォーです。平面上のボードゲームとは異なり、たてが下から積み上げることしかできないので、特にななめで自分の理想通りに埋めて行くのが難しいゲームです。相手の狙いを見落とさないように集中して全体を把握するのがコツ。
【適正人数】
2人
【ルール】
プレイヤーは交互に各列にコマを落として行き、下からコマを積み重ねて行く。それより下のコマが入っていないのに空中にとどまることはできない。
たて・よこ・ななめのどこかで4つ並べたら勝ち。
立体四目
上の四目並べのさらに進化系。3次元版です。こちらはさらに必勝法を見つけるのが難しそう。
なお、この四目並べと立体四目はインターネット上にもコンピューター対戦のゲームなどが上がっているようです。
【適正人数】
2人
【ルール】
五目並べのように、交互にマスを埋めて行くが、今度は4×4×4の立方体。
3次元の中でそろえます。上の四目並べと同じく、下のコマが埋まらないと空中にはとどまれません。
*記憶力*
おばけだぞ〜
低学年向け。ドイツのボードゲームです。
【適正人数】
4人
【ルール】
すごろくで、階段の最下層から最上階をめざします。
こどものコマを使うのですが、サイコロには数字の目以外に「オバケの目」があり、オバケの目がでたら子供のコマにオバケのカバーをかぶせます。
オバケのカバーがかかると、どのコマが誰か分からなくなります。さらに、オバケになった状態で再びオバケの目がでたら、別のオバケと位置を交換します。
こうしているうちに自分のコマがどれかわからなくなってしまうので、集中して記憶することが必要です。ゴールしたらオバケのカバーを外して、別の人のコマだった場合はその別の人の勝ちになります。
http://www.amazon.co.jp/Geistertreppe-F%C3%BCr-2-4-Spieler/dp/B0001FFMFW
(ルール説明動画 引用元 http://www.quartett.jp/products/451.html)
Modern Art Memory Game
神経衰弱とルールはほぼおなじですが、絵柄はウォーホルやピカソ、ゴッホなどの近現代アートの名画なので、楽しみながら現代芸術に親しむことができる。
このほかおなじような神経衰弱タイプの2枚組カードセットは海外では多く出ていて、昆虫や動物などもある。アルファベットなど、外国の幼児用の単語学習用などのものであれば、英語の勉強にもなるかも。
【適正人数】
1人〜
【ルール】
神経衰弱の様に2枚ずつ同じ絵柄を合わせて行くもの。
http://www.amazon.co.jp/Modern-Memory-Game-Gloria-Fowler/dp/1934429414